今回は、ヘルパーなら最低限知っておきたい認知症ケアの5つのNG行為について書いていきたいと思います。
認知症の方への対応方法に困っているけど、何か良い方法はないか?
認知症ケアのNG行為って何だろう?
そのような疑問にお答えします!!
参考書籍
・驚きの「和光病院式認知症ケア」実践ハンドブック BPSD(行動・心理症状)を予防する (実用単行本) [ 和光病院 看護部 ]
・認知症の種類や知識について知りたい方➡こちら
・認知症の診断テストについて知りたい方➡こちら
・認知症の方への具体的な対応方法について知りたい方➡こちら
訪問介護のヘルパーなら最低限押さえておきたい必読書4冊!!
①のほほん解剖生理学 [ 玉先生 ]
・体の仕組みについて、漫画で分かりやすい!!
②介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・イラストで解説されており、医行為でない行為が判別できるようになる!!
③ユマニチュード入門 [ 本田美和子 ]
・認知症の方を含めた介護の基本中の基本が学べる!!
④認知症世界の歩き方 [ 筧 裕介 ]
・認知症の方の世界の見え方を理解し、現場で生かせること間違いない良書!!
認知症ケアの5つのNG行為
物の置き場所を勝手に変える
ヘルパーが仕事をやりやすいように物の置き場所を勝手に変えるのは、NGです。
そこに物が置いてある理由がありますし、利用者が、置いたと思った所に物がないと、不安になってしまうことがあります。
一時的だとしても物を移動させた場合は、必ず、元の位置に戻す必要があります。
自分のこととして考えればわかると思いますが、他人に勝手に物の位置を移動させられたら、どう思うか?
良い気持ちにはならないはずです。
もし、物の置き場所を変えるのであれば、利用者にしっかりとした理由を説明し、納得してくれたら、物を移動したほうが良いでしょう。
驚いた声を出す
びっくりするくらい部屋が汚れていたらあなたはどうするでしょうか?
「あっ」「うわっ」とつい声に出してしまうでしょうか?
予期せぬことが起こり、動揺してしまい、つい驚いた声を上げてしまうのはNGです。
たとえ聞かれていないとしても、その感情や態度は相手に伝わってしまうものです。驚いたとしても、声や表情に出さないようにしましょう。
大声で話しかける、急に後ろから話しかける
高齢者は耳が遠いからと、大声で話しかける人がいますが、実際は、高い声が聞こえにくいだけで、思っている以上に聞こえているので、低い声で、ゆっくりと話しましょう。
また、急に後ろから話しかけるとびっくりしてしまいますので、正面から話しかけましょう。
高齢者は、視野が狭くなっていて、気配を感じにくくなっており、認知症の方は、さらにその傾向が顕著です。
大声で話しかける、急に後ろから話しかけるのは、NGです。
自分の経験に頼りすぎる
ベテランで、経験豊富な方に多いのですが、「前に〇〇さんは、こうだったから、□□さんも同じ」と自分で解釈して行動するのは、NGです。
ベテランになればなるほど、過去の経験をもとに対応しがちですが、利用者の今の状態を良くみて、対応していく必要があります。
過去の経験は、参考程度に頭の片隅においておきましょう。
長い説明をする
詳しく説明をしたがために、長い説明をするのもNGです。
長い説明をくどくどしても、理解ができないばかりか、混乱させるきっかけになってしまいます。
せっかくのコミュニケーションの機会が台無しになってしまいます。
話かけるときは、短い言葉で、要点だけを伝える。
口をはっきり動かし、身振り手振りを加えるとわかりやすくなります。
最後に
上記5点のNG行為を紹介しました。
どれも介護職にとって基本中の基本ですが、とても大事なことで、忘れがちなことです。
介護の仕事を始めたばかりの人にとっては、これから仕事をしていく上で、上記5点を意識して、仕事進めていくと良いと思います。
利用者に頼られ、安心感を与えることができるヘルパーになる一助になると思います。
介護歴が長い人にとっては、自分がしっかりできているかどうか、改めて確認する機会にしてもらい、日々の自分の行動を振り返るきっかけになると、私自身うれしく思います。
参考になれば幸いです。
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