訪問介護のヘルパーになる前に知っておきたい仕事に関する5つのこと

訪問介護
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今回は、訪問介護のヘルパーになる前に知っておきたい仕事に関する5つのことについて書いていきたいと思います。

介護太郎
介護太郎

身体介護と生活援助の区別ができないけど、わかりやすく解説して欲しい・・・

介護花子
介護花子

訪問介護のヘルパーは、資格が必要なのかしら?

走る介護福祉士
走る介護福祉士

そのような疑問にお答えします!!



走る介護福祉士
走る介護福祉士

訪問介護のヘルパーなら最低限押さえておきたい必読書3冊!!

①のほほん解剖生理学 [ 玉先生 ]
・体の仕組みについて、漫画で分かりやすい!!

②介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・イラストで解説されており、医行為でない行為が判別できるようになる!!

③ユマニチュード入門 [ 本田美和子 ]
・認知症の方を含めた介護の基本中の基本が学べる!!

訪問介護とは

訪問介護とは、介護が必要な方の自宅を訪問し、その方が自宅で生活をすることができるように必要な支援【身体介護】【生活援助】【通院介助】を行うことをいいます。

訪問介護のサービス内容

【身体介護】

身体介護には、大きくわけて
直接体に触れる介助
自立支援見守り
専門的な調理

の3つがあります。

①直接体に触れる介助
排泄介助(おむつ交換やトイレへの誘導)、食事介助、更衣介助、入浴介助など。

②自立支援見守り
介護が必要な方が自分でできることは自分で安全にできるように見守りや一部介助をする。

③専門的な調理
腎臓病食や糖尿病食などを作る。

・身体介護について詳しく知りたい方➡こちら
・自立支援について詳しく知りたい方➡こちら

【生活援助】

掃除、洗濯、調理などの家事支援全般、買い物代行や薬の受け取り、服薬の確認など、直接体に触れない身の回りのお世話をします。

・生活援助について詳しく知りたい方➡こちら

【通院介助】

ホームヘルパーが車を運転し、利用者を病院へ連れて行き、移動(歩行介助、車椅子介助)や受診の手続きを手伝います。

訪問介護のヘルパーは資格が必要!?

訪問介護のホームヘルパーとして仕事をするには、資格が必要になります。
施設のように無資格では仕事ができません。

介護の資格は、数か月程度で取得できるものから、難易度が少し高めの国家資格までさまざまなものがあります。


下記で具体的な資格をご紹介します。

【介護職員初任者研修】

介護の仕事を始める方が一番初めに取得する必要のある民間資格。
以前のホームヘルパー2級に相当します。(現在、ホームヘルパー2級の資格は廃止)
130時間の基礎知識や倫理等を学び、最後の試験に合格して取得できます。

訪問介護のヘルパーをするには、最低限この資格がなければ、仕事はできません。

【実務者研修】

介護職員初任者研修より更に詳しい知識や技術を身につけたり、医療的ケアに関する知識や技術の習得ができる民間資格です。(以前のホームヘルパー1級や介護職員基礎研修に相当します)

介護福祉士になるには、3年以上の実務経験を経たうえで、この実務者研修を受講することが必須となります。

受講時間は450時間ですが、過去の研修過程の受講によって一部が免除されることもあります。

【介護福祉士】

介護の資格の中で、唯一の国家資格です。

介護の現場に入る資格の中で最上位の資格となります。
介護福祉士の資格を取得するには、実務経験を経から所定の研修を修了するルートや福祉系の学校・養成施設を卒業するルートなど、複数のルートがあり、複雑になっています。

<介護福祉士の資格取得ルート>
社会福祉振興・試験センターホームページより

訪問介護のヘルパーの仕事をするメリット・デメリット

【メリット】

施設とは違い1対1で対応するので、利用者の希望に沿ったケアをすることができます。
そうすることで「住み慣れた自宅で生活したい!!」という利用者の望みをかなえることができ、ヘルパーのやりがいにもつながります。

登録のヘルパーの場合は、自分の好きな時間で働くことができます。
家事の合間の隙間時間をうまく活用したり、他の仕事とダブルワークをしたり、子供が学校に行っている間に働いたり、といった柔軟な働き方ができるのも魅力です。

【デメリット】

①緊急時の対応

施設であれば複数人で働いているので、何かあったときに協力して対処することができます。
しかし、訪問介護では、緊急時の1次対応は、その場にいるヘルパーがしなければいならない場面が出てきます

緊急時はまず事業所に連絡することになっているところが多く、連絡しても助けが来るまでの時間の対応は現場にいるヘルパーが対応しなければなりません。
その対応次第では、利用者の一生を左右しないとも限りません。

※緊急時は、そんなに頻繁にありませんが、発生する可能性があるので、そのための備えをしておくことが大事です。

訪問介護の仕事は、簡単に仕事を始めることができますが、緊急時のリスクを考えると、仕事をするのを躊躇してしまう方も多いようです。

・緊急時の基本的な対応方法を知りたい方➡こちら

②セクハラ

1対1の密室で行われるのが、訪問介護であり、セクハラされる危険があります。
セクハラをする利用者はごく一部で、それほど多くはありませんが、注意するに越したことはありません。

予防策としては、

・異性の介助には入らない
・利用者と物理的に適度な距離間を保つ。(背中を向けない、近づきすぎない)
・日頃から毅然とした態度でケアを行う。(かよわいイメージを持たれるとセクハラしても大丈夫じゃないか?と利用者を勘違いさせてしまうことがある)

自分でできる予防策はしっかりとっていきましょう!!

訪問介護のヘルパーの給料

全国平均
・月給で働く人の場合:21万1,067円
・日給で働く人の場合:14万4,077円
・時給で働く人の場合:7万7907円(平均稼働時間57.5時間)

時給で働く人の場合は、生活援助より身体介護の方が時給は高く、500円位時給に差がある場合もあります。
その他、早朝や夜間にケアに入ると時給に加算され、働く事業所が事業所加算を取得しているとその分時給に上乗せされます。

事業所加算とは、簡単に言うと、ヘルパーの健康管理や研修、定例会などを定期的に開催している、介護福祉士の割合の基準を満たしている事業所に対して行政から加算料金をもらうことをいいます。

少しでも時給が高い環境で働きたい場合は、特定事業所加算をとっている事業所で働くことをおすすめします。

ヘルパーの時給自体は、さまざまな介護職のなかでは、高めに設定されていますが、移動時間(自宅⇔利用者宅、利用者宅⇔利用者宅)の時給がその中に含まれている事業所も多いようです。
別途、移動時間の時給を給料として支給している事業所もあります。
事業所によって対応が違うので、しかり確認しておいたほうが良いでしょう。

また、利用者の体調不良などで、当日にサービスがキャンセルになることも多々あり、収入が安定しない面がありますので頭に入れておいてください。

最後に


訪問介護の仕事は、自宅で暮らしたいと望む利用者と密な関係を築け、利用者から頼られることで、ヘルパーの自信、やりがいにつながる素晴らしい仕事です。
その反面、緊急時の対応やセクハラなどのデメリットもあるのを忘れてはいけません。
デメリットに関しては、対応方法をしっかり学べば、かぎりなく小さくできます。

どの仕事もでもそうだと思いますが、仕事をするメリット、デメリットを天秤にかけて仕事を選んでください。

訪問介護の仕事を選んでくれるきっかけになれば、サービス提供責任者としてこれほどうれしいことはありません。

参考になれば幸いです。



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