介護職の不祥事~糞便を患者につけたニュースについて思うこと~

介護業界
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今回は、介護職の不祥事~糞便を患者につけたニュースについて思うこと~について書いていきたいと思います。

先日、こんなツイートをしました。

概略を説明すると、
寝たきりの入院患者に対して、自分で排泄した便をビニール袋に入れ、意図的に患者の服に付け、偽計業務妨害で、病院に勤める介護職の男性が逮捕されました。
「ヘルパーの仕事が大変で、ストレスがたまり、誰も手助けしてくれないので、鬱憤を晴らすためにやった」と供述しているとの事です。

このニュースを見たとき、感情的な反応をしてしまったのですが、少しこの男性介護職の心情や状況について考えてみたいと思います。

目次

1:介護職が病院で働くということ

2:病院内での介護職の業務

3:複雑な人間関係

4:最後に

1:介護職が病院で働くということ

医師や看護師等が活躍する病院で働くことは、介護士としての地位は、給料からもわかる通り、病院においては下のほうに位置すると思います。

病院においては、資格取得が簡単だったり、希少性が少ない介護職の給料や地位が低いのは、仕方がない面はあるでしょう。

男性は、地位やプライドを重視する生き物です。

そういった面を考慮すると、男性で、かつ介護職であるという自分の病院内での地位を気にすることで、ストレスを感じたのではないかと考えられます。

2:病院内での介護職の業務

基本的に病院で働く介護職は、看護師の手間を省く役割を担っており、看護師の資格を持っていないとできない業務以外の生活全般に対する世話をする役割です。

つまり、特別な配慮が必要ない入院患者のおむつ交換、清拭、更衣介助、口腔ケア等々やその他雑用などがメインの

看護師の補助的な業務

になります。

その中で、相当数の人数のおむつ交換をすることで、体力的に激しく消耗したり、看護師からの雑用を押し付けられたりすること、あくまでの看護師の補助的な業務を担っていることで、プライドが傷つけられたのかもしれません。

病院での地位や介護職しかできない仕事がない現状を考えると、言われたことを素直にやり、自分の思いを押し殺して、機械的に業務にあたっていたのではないでしょうか?

そういったことで、精神的にダメージを受けてしまったと考えられます。

3:複雑な人間関係

医師や看護師、様々な職種が働く病院。

今まで育ってきた環境や受けてきた教育等が全然違う職場での人間関係は、相当に複雑なものだったと思います。
「話が通じない」「何を言っているかわからない」等、同じ人間でも、理解できない人や行動、そういったことはあるかと思います。

介護職の弱い立場で、意見を言えず、「どうしようもない」「どうしようようもできない」不安を感じ、ストレスを感じていたのではないでしょうか?

4:最後に

私が、病院で働くこの男性介護職のストレスの原因を考えてみただけですので、すべての人に当てはまるとは思いませんし、こういったストレスを抱えることなく、楽しんで業務をしている方もいるかと思います。

しかし、

個人的には、介護職として病院で長期的に働くことは、お勧めしません。

介護技術を身につける、医療的な知識等を身につけるという目的があり、かつ、期間を決めて、介護職として病院で働くことは、経験や知識を得るためには、本当に良いことだと思います。

しかし、それ以外の理由で働くのは、上記の理由から、心身共に消耗するだけで、あまりメリットはないと考えます。

基本的に人間は、自分のことが好きで、自分を誰よりも大事にし、自分が主役でありたいと考える生き物だと思います。

そうであるならば、自分が主役になれる職場、自分の思いをしっかりと実行できる職場で働くのが、自分にとって一番良いのではないのでしょうか?

このような事態にならないようにしたい、ストレスを軽減したい場合には、簡単ではありませんが、自分が働きやすい職場を探し、その環境で働くのが一番だと思います。

今回のニュースについて思ったことは以上です。



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