ますます進化する介護業界!!2020年から科学的介護のデータ収集開始

介護業界
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今回は、ますます進化する介護業界!!2020年から科学的介護のデータ収集開始について書いていきたいと思います。

介護太郎
介護太郎

科学的介護って何??

介護花子
介護花子

最新の機器を使用して介護をすることかしら??

走る介護福祉士
走る介護福祉士

そのような疑問にお答えします!!



走る介護福祉士
走る介護福祉士

訪問介護のヘルパーなら最低限押さえておきたい必読書3冊!!

①のほほん解剖生理学 [ 玉先生 ]
・体の仕組みについて、漫画で分かりやすい!!

②介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・イラストで解説されており、医行為でない行為が判別できるようになる!!

③ユマニチュード入門 [ 本田美和子 ]
・認知症の方を含めた介護の基本中の基本が学べる!!

はじめに

医療の世界では、エビデンス(科学的根拠)に基づいた治療、ケアをしていくのが当たり前ですが、今後は、介護においても、科学的根拠に基づいた介護が求められることになりそうです。

国が「科学的介護」の検証と共有に舵を切ったからです。

厚生労働省は、2017年10月、「科学的裏付けに基づく介護に係る検討会」を開催。

どんな取り組みに科学的エビデンスがあるかを整理し、今後、介護分野でどのようなデータを集めていけばいいかを検討し、2019年の7月に検討会での議論の「取りまとめ」を発表しました。

2020年から「介護に関するサービス・状態等を収集するデータベース(CHASE)によるデータ収集の開始を目指しています。

「科学的裏付けに基づく介護」とは?

自立支援・重度化防止等に効果がある介護の事を指します!!

取りまとめのポイント4つ

①総論
②認知症
③口腔
④栄養

データ収集においては、既存の加算算定等で用いられている項目も活用するなど、現場の負担軽減も考慮しています。

今回は、認知症、口腔、栄養について取り上げてみます。

認知症

・ 「認知症」領域における介護事業所からの収集項目は、診断からケアの実施とそ の評価を一連の流れとして捉える必要がある。介護現場において、ケアニーズ等も 含めて認知症の進行度を把握し、診断や状態別に適切なケアの内容を検討し実施す ることが重要であり、そのためには、認知症ケアの効果および認知症の身体的ケア 効果を判定する項目の収集が必要である。

・ 認知症のスクリーニングに必要な項目として、認知症の既往歴(新規診断を含 む。)、認知症ケアに活かす項目として、認知症の周辺症状に係る指標である DBD136、 意欲の指標である Vitality Index については、基本的な項目とするべきである。 ただし、DBD136 と Vitality Index については、並行して、項目の簡素化等、介護現場からの収集のフィージビリティ等についてモデル事業等を通じた検証が必要で ある。

・ また、モデル事業等においては、測定のフィージビリティや課題等を含めて、 ① 各項目の評価において、専門職の関与が必要となるケース等について検証 ② CGA77など認知症の簡易なスクリーニングツールについて検討 ③ デイケア等における家族(主たる介護者)の負担の最大要因である周辺症状 の変化の測定可能性等について検討 を行っていく必要がある。

厚生労働省のサイト引用

口腔:食形態と誤嚥性肺炎の既往歴等のデータを収集(基本的な項目)

口腔ケアを行うにあたっては、誤嚥性肺炎等についてのリスクを考えつつ、食事の形態を可能な限り維持していくことが一つの目標となります。

その他項目として、

摂食、嚥下機能検査の実施、評価、かかりつけ歯科医の有無、入れ歯の有無等があります。
※食事の形態をどのように分類するかについては、モデル事業で整理する予定です。

栄養:身長、体重、必要エネルギー量、食事の摂取量(主食、副食に分ける)、アルブミン値等のデータを収集(基本的な項目)

モデル事業等の対象としては、指輪っか試験(又は下腿周囲径)、握力測定、食事相談実施の有無等が考えられ、フィージビリティの検証等を行っていく必要があります。

最後に

介護にエビデンス(根拠)が求められ、利用者の生活が今より良くなったり、介護者側の負担が良くなるのであれば、「科学的介護」に大賛成です。
ただ、個別性が求められ、なかなか枠にはめることができないのが介護でもあります。

科学的介護で対応できる部分はそのようにし、できない部分は、個別性を生かした介護をしていくこと(個別性を生かした介護に多くの時間を当てる)で、その人らしく生活していく援助ができると思います。

科学的介護が、机上の空論にならないことを願って病みません。

これからは、データを活用したIOTの技術を生かした介護が求められ、介護を受ける人、介護をする人の負担を軽減しつつも新しい技術がどんどん導入されていきます。

時代の変化に流されないためにも、新しい知識、技術を使いこなすためにも、日々、研鑽をしていくことが求められてきますし、変化に対応する力が介護職にも求められていきます。

厚生労働省のサイトに掲載されているので、科学的介護に関する取りまとめついて詳しく知りたい方はどうぞ↓↓
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000203155_00001.html

参考になれば幸いです。



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