これをマスターすれば義歯ケアのスペシャリストになれる!義歯ケアQ&A

介護技術
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今回は、これをマスターすれば義歯ケアのスペシャリストになれる!義歯ケアQ&Aについて書いていきたいと思います。

介護太郎
介護太郎

義歯ケアのコツはあるのかな?

介護花子
介護花子

正しい義歯の装着方法はあるのかしら?

走る介護福祉士
走る介護福祉士

そのような疑問にお答えします!!

参考書籍
介護に役立つ口腔ケアの実際 用具選びからケアのポイントまで [ 大泉 恵美 ]

・歯周病が関係する病気について知りたい方は➡こちら
・具体的な口腔ケアの介助方法について知りたい方は➡こちら



走る介護福祉士
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訪問介護のヘルパーなら最低限押さえておきたい必読書3冊!!

①のほほん解剖生理学 [ 玉先生 ]
・体の仕組みについて、漫画で分かりやすい!!

②介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・イラストで解説されており、医行為でない行為が判別できるようになる!!

③ユマニチュード入門 [ 本田美和子 ]
・認知症の方を含めた介護の基本中の基本が学べる!!

Q&A

Q1:入れ歯は毎日お手入れしないといけないのですか?

A:歯磨きを毎日するように、入れ歯も毎日のお手入れが必要です。

【解説】
入れ歯は虫歯になりませんが、天然歯(自分の歯)のように自然の浄化作用がないため、歯茎の隙間などに汚れがたまりやすく、カンジダ菌というカビの一種が繁殖しやすくなっています
汚れがこびりつかないように、毎食後にお手入れをすることが大事です。

Q2:入れ歯のつけはずしは、上から?下から?

A:口腔内の状況と入れ歯の大きさに合わせて対応しましょう。

【解説】
一般的に、つけるときは上あごから下あごの順番、はずすときは下あごから上あごの順番といわれています。

Q3:総入れ歯の方も歯磨きしていただくのですか?

A:柔らかい歯ブラシで優しく歯茎を磨いていただきましょう。

Q4:殺菌の為に入れ歯を熱湯消毒しても良いですか?

A:熱湯消毒は、絶対にしないでください。

【解説】
頑固な汚れを落とすために熱湯消毒したほうがいいのでは?
と思われる方もいるかと思います。
しかしこれは絶対にしてはいけません。
入れ歯の材質はプラスチックで、熱に弱いので、ぬるま湯(40℃くらい)で洗浄しましょう。

Q5:寝るときには、入れ歯をはずしていただいた方が良いのですか?

A:口腔内の状況に合わせて2つの対応方法があります。

対応①「入れ歯をつけて寝る」
残存歯やあごを保護する。
また、作成して間もない入れ歯の場合は、入れ歯に慣れ、不具合を調整するために入れ歯をつけて寝る。

対応②「入れ歯をはずして寝る」
歯を支持する歯茎を休ませる。
寝ている間に入れ歯に付いた細菌を誤嚥するのを防ぐために、入れ歯をはずして寝る。

Q6:入れ歯を保存するときの注意点はありますか?

A:必ず水の中に入れて保存してください。

【解説】
入れ歯の材質が吸水性のプラスチックの場合は、はずしたと時に放っておくと入れ歯の水分が蒸発して変形してしまう可能性があります。
変形を防止するために寝るときは水にひたして保管してください。
その際、入れ歯洗浄剤を使うと洗浄も行うことができます。
入れ歯洗浄剤の使い方は、使用説明書にしたがってください。

Q7:入れ歯が歯茎に当たって利用者が痛みを訴えていますがどうすれば良いですか?

A:入れ歯が合わない場合は、歯科医に相談しましょう。

【解説】
入れ歯を長く使っていくうちに、歯茎に当たって痛くて装着できなかったり、入れ歯に付着した汚れが洗浄剤につけても落ちなくなったりします。
入れ歯に不具合が生じたら歯科医に見てもらいましょう。

義歯ケアを行うメリット

【1】義歯性口内炎が予防できる

デンチャープラーク(入れ歯につく歯垢。食べ物の残りかすと細菌のかたまりのこと。)
デンチャープラークが付着することで、口の中の状態が悪くなり、義歯性口内炎を引き起こす原因となります。

【2】誤嚥性肺炎が予防できる

誤嚥性肺炎は、食べ物や唾液が誤って気管に入ってしまう「嚥下障害」によって引き起こされます。
義歯ケアをしないと口腔内の細菌が増え、誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。

最後に

義歯(入れ歯)は利用者の体の一部です。
入れ歯のケアは、利用者の心身を健康に保つための大切な口腔ケアです。
利用者が、食事を美味しく食べられ、筋力の維持・向上につながり、生きる意欲の向上につながるように、効果を意識してケアを行っていきましょう。



参考になれば幸いです。

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