歯周病が関係する病気の6疾患とヘルパーが知るべき口腔ケアの重要性

疾患
この記事は約4分で読めます。

今回は、歯周病が関係する病気の6疾患とヘルパーが知るべき口腔ケアの重要性について書いていきたいと思います。

介護太郎
介護太郎

歯周病が関係する病気にはどんなものがあるんだろう?

介護花子
介護花子

どうして口腔ケアが重要なんだろう?

走る介護福祉士
走る介護福祉士

そのうような疑問にお答えします!!

参考書籍
へるぱる 2020−1・2月 ホームヘルパーにできる看取りケアって何だろう? 訪問介護に役立つ!研修資料に使える!

・義歯ケアについて知りたい方➡こちら
・具体的な口腔ケアの方法について知りたい方➡こちら



歯周病は病気なのか!?

歯周病は全身の健康を脅かす「病気」であり、インフルエンザや麻疹(はしか)と同じ感染症です。

高齢になるほど、発症のリスクが高まり、「中高年の8割以上が歯周病」と言われています。

先日、歯周病が関係する病気の一例として、代表的な病気の6つをツイートをしました。
①心内膜炎、②糖尿病、③動脈硬化を始めとして

④狭心症・心筋梗塞、⑤認知症、⑥肺炎など。

歯周病=歯茎に常に炎症が起こっている状態

歯周病菌によって歯茎に炎症が起こると、歯茎にジュクジュクの潰瘍ができます。
歯周病菌や炎症によって作られた物質は血液に乗って全身を巡り、様々な病気の発症に影響します。

口の中の歯周病菌を減らすことで、全身の病気のリスクを下げ、健康寿命を延ばすことに繋がります!!

高齢者の口腔ケアに対する意識を上げる方法

高齢者の口腔ケアに対する意識は、残念ながら高いとは言えません。
今ほど、口腔ケアの重要性が認識されていなかったので、やむ負えない面はあります。

【昔ながらの誤った口腔ケア】

例えば、

・歯ブラシの毛は固い方が汚れは良く落ちる
・歯磨きの時に力いっぱいゴシゴシと磨く
・歯磨きで出る血は悪い血なので、どんどん出したほうがいい

などをしている方もいらっしゃいます。

このような利用者に対しては、
「昔はそのように教えられたのかもしれませんが、今はこうなんですよ」
と柔らかく伝え、利用者に寄り添う声掛けをすると良いでしょう。
また、ご家族に対しても、口腔ケアの重要性を理解してもらうことも大切になります。

食べるだけが口腔機能の役割ではない

口腔機能は、「食べる」だけでなく、「体を支える」「体を動かす」ことにも関係してきます。

しっかりと食事が摂れないと、低栄養状態になり、体力が衰えることで、要介護度が上がってしまう原因にもなります。

この食べれない・食べられない原因となる一つに、口腔機能の低下が考えられます。

食事から必要な栄養を摂ることができなければ、体力、筋力低下につながり、活動量が減り、さらに免疫力が落ち、病気にかかりやすくなったり、転倒して、怪我をしやすくなります。

この転倒の原因のひとつが、「歯がない」「入れ歯が合っていない」などの口腔トラブルによるものです。

健康な歯や自分に合った義歯を装着し、歯を食いしばることで、体のふらつきが少なくなり、転倒を予防できます。

結果として

転倒⇒骨折⇒寝たきり⇒要介護度UP

の負の連鎖を断ち切ることができます。

要するに

良好な口腔状態を維持することで、より良い日常生活を維持できるのです。

最後に

人間が日常生活を送るのに大事な「歯の健康」。
今では、かなり浸透してきている考えですが、利用者やそのご家族で認識が薄い方々はいるかと思います。
ヘルパーとして、口腔ケアの大事さを伝え、正しい方法でケアができるようにしていきましょう。
もちろん、これを読んでいるあなた自身の歯のケアも忘れずに!!

参考になれば幸いです。



コメント

タイトルとURLをコピーしました