今回は、利用者とヘルパーがハッピーになる声掛けのポイントはたったの5つだけ!!について書いてきたいと思います。
声掛けのコツは何かあるのかな?
「声掛け」って奥が深そうな気がするけど、どうなのかしら??
そのような疑問にお答えします!!
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はじめに
介護をする上での「声掛け」とは何だろう??
と皆さんは、一度立ち止まって、考えたことがありますか?
人によって、その回答はそれぞれ違いがあるかと思います。
「業務が忙しくて、声掛けする時間がない」
「寝たきりの人に声掛けしてもしょうがないのでは?」
「介助する動作ごとにしっかり声掛けし、利用者の同意を得ながら、介助を行っている」
等々、色々あるかと思います。
自分の意見は、そのまま持っていて構わないと思いますが、基本に戻って「声掛け」について考えてみましょう。
「声掛け」とは、ただ「声をかける」ことではありません。
利用者の尊厳を保持し、自立を支援する目的をもって行うものです。
利用者が自分でできるように声掛けすることで、できることが維持できたり、できることを増やすことで、利用者の尊厳を保持でき、かつ、自立支援につなげることができます。
利用者のできることが増えることで、ヘルパーの負担を減らすこともできます。
正しい「声掛け」ができることで、利用者、ヘルパーの双方にメリットがあります。
声掛けのポイント5つ
あいさつ、体調確認、介助内容の説明・同意・評価を忘れずに
①これから何をするのかきちんと伝える。
利用者が理解できる言葉を使い、これから何をするのか、利用者に何を協力して欲しいのか伝えます。
その際、簡潔で具体的な言葉を選びます。
声掛けをする際は、利用者が聞き取りやすい場所から行いましょう。
②利用者が納得しているか、意思の確認をしっかりとする。
一方的に話しかけるだけでは、伝わらず、トラブルになるおそれがあります。
利用者の表情を見ながら、理解しているかどうか確認しましょう。
③声を掛ける前に体に触れたり、利用者を動かしたりしない。
意思確認をしないまま、体に触れたり、車いすを動かしたりするのは、利用者をびっくりさせてしまいます。
試しに、隣にいる人の手を何も言わずに握ってみてください。
かなりびっくりさせてしまうでしょう。
利用者の意思を尊重し、必ず、声を掛けてから体に触れたり動かしたりするようにしましょう。
④視線、表情、声色、声の大きさ、話す速度に注意する。
伝える言葉の内容は大事ですが、ほかに大事なのが、伝え方です。
視線を合わせ、明るい表情でゆっくり伝えることをこころがけましょう。
⑤個々の利用者の特徴に合わせた声掛けを行う。
認知症の利用者は、視野が狭いので、視線をつかみにいき、視線を合わせて、簡潔に説明します。
視覚障害者の利用者は、「こちら」「あちら」などの不明瞭な言葉は混乱させてしまうので使用しないようにします。
個々の利用者の状態に合わせた声掛けを工夫しながら行いましょう。
上記を意識しながら、「声掛け」をしていきましょう!!
最後に
正しい声掛けをするだけで、ヘルパーは、スムーズにケアを進めることができ、かつ利用者の持っている力を利用することができます。
ちょっとした時間の短縮のために「声掛け」の時間をケチることで、余計に時間や労力がかかってしまいます。
利用者は、自分でできることを維持でき、自立支援につながります。
たかが「声掛け」と考えず、明日のケアから実践してみてください。
参考になれば幸いです。
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