今回は、現役のサービス提供責任者が語る・サービス提供責任者の魅力について書いていきたいと思います。
サービス提供責任者ってどんな仕事をしているんだろう?
サービス提供責任者の給料はどれくらいなんだろう?
そのような疑問にお答えします!!
訪問介護のヘルパーなら最低限押さえておきたい必読書3冊!!
①のほほん解剖生理学 [ 玉先生 ]
・体の仕組みについて、漫画で分かりやすい!!
②介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・イラストで解説されており、医行為でない行為が判別できるようになる!!
③ユマニチュード入門 [ 本田美和子 ]
・認知症の方を含めた介護の基本中の基本が学べる!!
サービス提供責任者とは
簡単に言うと、
ケアマネージャーと連携し、在宅で暮らす高齢者が利用する訪問介護のケア全般に関して、その方にあったケアを提供するためのコーディネーターのような役割をしています。
サ責、提責(ていせき)とも呼ばれます。
訪問介護事業所には、サービス提供責任者の配置が義務付けられており、「利用者数が40人に対して1人以上のサービス提供責任者の配置義務」があり、訪問介護サービスを行う上で、欠かすことのできない重要な存在です。
サービス提供責任者とは、資格の名前ではなく、「役割・ポジションの呼び名」です。
サービス提供責任者になるのに必要な資格
サービス提供責任者になるには、下記の条件を満たす必要があります。
・介護福祉士の資格取得者
・実務者研修を修了した者
・初任者研修を修了し、実務経験3年(540日)以上ある者、旧ヘルパー2級課程修了者(2019年度に廃止となりました)
・旧介護職員基礎研修修了者
・旧ヘルパー1級課程修了者
資格だけでなく、サービス提供責任者になる際に、身に付けるべきスキルについては、下記をご覧ください。
・サービス提供責任者に必要な能力・その①
・サービス提供責任者に必要な能力・その②
・サービス提供責任者に必要な能力・完結編
サービス提供責任者の仕事内容
実際に利用者宅に訪問し、身体介護、生活援助のケアを提供したり、ヘルパーの教育・育成を行ったり、訪問介護計画書の作成や事務作業等、業務内容は多岐に渡ります。
【ヘルパー業務】
利用者宅に訪問し、身体介護、生活援助のケアを提供します。
ヘルパーが休みの時に代打でケアに行ったり、対応が難しい方、また、家族関係に問題を抱えている方などの高いスキルや柔軟な対応が必要なケアに行きます。
【ヘルパー教育・育成】
サービス開始時には、ヘルパーに事前説明(サービスを利用される方の病歴や人となり、注意点等をあらかじめ説明する)や同行訪問(サービスに同行してもらい、実際のサービス内容をみてもらう)をします。
また、定期的に研修を開催したり、サービスの指示出しや技術指導などを行います。サービスに関する疑問点の解消も合わせて行いながら、不安なく、ケアの入れるように指導していきます。
【訪問介護計画書の作成】
ケアマネージャーが立てたケアプランに基づいて、サービス担当者会議(ケアマネージャーや訪問介護、訪問看護、DSの職員などの多職種が集まり、ケア内容について話し合う会議)において決まった具体的なケア内容を盛り込んだ訪問介護計画書を作成します。
訪問介護計画書通りにサービスが提供できているか、定期的にチェックします。
必要ないサービス内容があったり、追加したほうが良いサービスがあれば、ケアマネージャーに報告し、サービス内容を変更しながら、その方に合ったサービス内容にしていきます。
【事務作業】
その月に行ったサービスを取りまとめて介護報酬を請求したり、サービス開始時には、契約手続きを行ったりするので、介護保険のしくみや料金体系等についての知識が必要となります。
・「サービス提供責任者の1日の業務」について知りたい方はこちらをご覧ください。
サービス提供責任者の給料
実際の求人情報から、サービス提供責任者の給料を調べてみました。
【給与相場】
◎正社員
・月給21万~30万円程度(都内)・月給19万~26万円(地方)
・年収換算300万~400万円程度(良いところだと400万円超えます)(都内)
・年収換算250万~350万円程度(地方)
◎パート・アルバイト
・時給1300円~1800円程度(都内)
・時給1000円~1400円程度(地方)
最後に
巷では、
「サービス提供責任者は、激務だ!!」
と言われることがあるようですが、そこまで激務ではないと、私は考えています。
確かにやることが多く、マルチタスク(同時にたくさんの仕事を並行して行う)ですが、慣れてしまえば、何てことはありません。
慣れるまでは大変ですが、それはどの仕事でも同じことです。
私自身は、介護職としてずっと現場で働いてきましたが、基本がしっかりできるようになり、ある程度の応用もきくようになり、介護技術の伸びしろが少なくなっているのを感じていました。
今後どうしょうか?
このままずっと現場で働いていくのか?
ケアマネージャーの資格をとろうか?
と考えた時に、
サービス提供責任者ってなんか面白そう。
介護技術ではなく、自分自身の成長の余地のある営業や事務処理能力等の伸びしろを伸ばそう!!
と思い、挑戦してみることにしました。
それから、はや6年が経過しようとしています。
思い返すと、大変なことや大変なことや大変なこと・・・・
もちろん大変なこともありましたが、うれしいこと、楽しいこと、仕事に対するやりがいを感じたり、色々な感情を味わうことができました。
周りの環境にも恵まれ、尊敬できる先輩のもと、日々勉強しながら、仕事に取り組んでいます。
サービス提供責任者は、介護業界において、自分自身をステップアップしたい方に、是非おすすめしたと思います。
参考になれば幸いです。
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