今回は、これからの時期に最低限知っておきたい食中毒予防の基礎中の基礎について書いていきます。
食中毒の具体的な予防方法は?
食中毒を予防するための効果的な消毒方法はあるの?
そのような疑問にお答えします!!
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食中毒とは
食中毒の原因となる細菌やウィルスが付着した食品や有毒・有害な食品を、人が食べることによって起こる急性の下痢・嘔吐・発熱などの胃腸炎症状を主とする健康被害のことをいいます。
食中毒予防の3原則
【1】清潔
基本は、「手洗い」です。
調理や食事の前は必ず手洗いしましょう。
また、調理器具は、清潔なものを使用し、使用後は消毒しましょう。
【2】迅速
新鮮なものを購入し、できるだけその日のうちに食べましょう。
また、調理後の食品もできるだけ早く食べましょう。
残った食品の取り扱いには注意が必要です。
【3】加熱・冷却
食品の保存は、5℃以下にして、細菌を増殖しないことが大切です。
また、加熱する時は、中心部まで十分加熱し、細菌を死滅させましょう。
再び過熱するものも、十分火を通しましょう。
食中毒予防の6つのポイント
【1】食品の購入 スピードが勝負!!
●新鮮なものを購入しましょう。消費期限などの確認を忘れずに。
●生鮮食品などは、水分が漏れないようにビニール袋に分けていれましょう。
●冷蔵品や冷凍食品、生鮮食品は持ち歩き時間を短くするために、買い物の最後に購入しましょう。
【2】食品の保存 冷蔵庫の過信は食中毒のもと!!
●要冷蔵・要冷凍商品は、帰宅後すぐに冷蔵庫にいれましょう。
●冷蔵・冷凍庫に詰めすぎると適温が保てません。冷蔵・冷凍庫には7割くらいを目安に入れましょう。
●食品の長期保存は危険です。食中毒菌は冷蔵庫では死なず、低温でも食中毒菌は増殖します。
●冷蔵庫の扉の開閉は最小限にしましょう。庫内の温度が上がると、食中毒菌の増殖が始まります。
【3】調理前 2次汚染の予防
●食材は、洗えるものはすべて流水でよく洗いましょう。
●手・まな板・包丁等、食材が変わるたびにこまめに洗いましょう。魚・肉を扱う時は特に注意しましょう。
●食中毒菌の増殖を防ぐために、一度解凍した食品は、再凍結や解凍を繰り返さないようにしましょう。
【4】調理中 加熱調理は食中毒予防に最適!!
●食材は、使用する直前まで冷蔵庫で保管しておきましょう。
●食品の中心部まで、加熱しましょう。
●ひき肉を使用する料理は食中毒菌を一緒に練り込んでしまうことがあります。中までしっかり加熱しましょう。
●卵は、殻にひびが入っていたり、少し古くなってしまったときは、必ず、加熱調理しましょう。
●野菜は良く洗い、加熱調理すればさらに安心。
【5】食事 できたらすぐ食べる!!
●加熱された食品は熱いうちに、冷やして食べるものは直前に冷蔵庫から出し、冷たいうちに食べましょう。
●作り置きのものは、必ず、冷蔵または冷凍保存し、食べるときに十分加熱しましょう。
●食品を常温で長時間放置しないようにしましょう。
【6】食後 次の食事のために
●古い食材・料理はあきらめも肝心。思い切って処分させていただきましょう。
●残った料理は必ず冷ましてから、冷蔵庫に入れましょう。ラップで包むのも忘れずに。
●残った料理を温めなおす時は、十分に加熱しましょう。
●調理器具や食器などは、できるだけ時間を置かずに洗い、調理台や三角コーナー、シンクなども毎回洗浄し、キッチンを清潔な状態にしましょう。
食中毒予防のための消毒方法
【まな板】
調理前の生鮮食品が最も頻繁に触れるところ。
しかも、長く使用していると包丁でできた傷に、菌がたまりやすくなっています。
⇒熱湯をかける、日光にあてて乾燥させる
【ふきん】
食中毒菌がついているかもしれない不潔なふきんで食器や器具を拭いたら、せっかくの料理が台無しです。ふきんはこまめに取りかえましょう。
⇒漂白剤に一晩つけこむ、日光にあてて乾燥させる
【包丁】
水洗いだけで済ませていませんか?
刃の部分だけでなく、柄(持ち手)の部分・刃の付け根も洗剤を付けて念入りに洗いましょう。
⇒熱湯消毒・十分な乾燥
【木製の調理器具】
乾燥しにくいため、菌の温床になりやすいです。
何本か揃えて、乾いたものから使用するようにし、風通しの良い場所に保管しましょう。
⇒黒ずみがでたら、漂白剤で消毒する、日光消毒する
【たわしやスポンジ】
洗剤をつけて洗っているから大丈夫と思っていませんか?細菌の巣になっています。時々、新しいものに交換しましょう。
⇒熱湯消毒、煮沸消毒
【タオル】
汚れた手拭きタオルを使用すると、せっかく洗った手に雑菌が付着してしまいます。
1日1回は取りかえるようにしましょう。
⇒洗濯し、日光に当てて十分乾燥させる
最後に
これからの時期、食中毒が気になる季節になってきます。
食中毒予防の基本は、「手洗い」です。
また、買い物の際は、食材の取り扱いに注意してください。
十分な加熱と消毒を意識して調理のサービスを提供していきましょう。
ヘルパーとして、基礎的な知識を頭に入れて、実際のケアに生かしていきましょう。
参考になれば幸いです。
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