今回は、水分管理について書いていきます。
■身体が快適な(ホメオスタシスを保てる)水分バランス環境は、※1日に入る水分量と出ていく水分量が「±0」であること
・毎日プラスであれば、身体に水分がたまっていくので→むくみになる
・毎日マイナスであれば、身体の水分が不足していくので→脱水になる
□医学的身体管理の必要な重症者などは、水の出入りに注意しよう!
★確認の目安
入っている水(in take)と 何mlのんだか?ご飯は3回摂っているか?
出てる水(out put)のバランスを見る 何回尿が出たか?便はどうか?
≪バランスが良いということ⇒ in take =out put ということ≫
□尿の働き・・・体の老廃物を外に出す
尿量が1日400~500ml出ないと老廃物が処理しきれない
1000~1500ml出ていると循環として理想的
★だから、人が摂る水分量は1000~1500mlは必ず必要
高齢者は水分を体に溜めておけないので、1500mlは摂りたい!
■水分補給で気をつけたいこと
□のどが渇いたと感じる前に、こまめに水分を補給する
・のむ時間を決めておく(2時間おき等)
・1回量はコップ半分程度
□飲み物だけで補うのが難しい時は、水分量の多い食事や間食での補充を心がける
□身体から水分が出ていくときには、ナトリウムイオン・糖分も一緒に出ていく。水分だけでなく塩分(ナトリウム)・糖分の補給も意識しましょう
★経口補水液【塩分(電解質)や糖分をバランス良く配合した飲み物】を活用すると効果的・・・市販品OS-1
★水分の温度・・・冷たすぎない常温からやや冷たい程度(8~13℃)
■脱水の早期発見ポイント
皮膚:皮膚の冷感、緊張低下、皮膚(腋窩)の乾燥
口腔内:口唇の乾燥、舌の乾燥・亀裂・粘液が粘ちょう
全身状態:元気がない
消化器系:数日以内の嘔吐・下痢・食欲不振
■採尿バックでの尿量計測時のポイント
1:留置カテーテルの採尿バックの場合
①採尿バックについているメモリで測定する
②測定時は、バックの両端をピンと張って持ち、メモリを読む
③メモリを読むときは、液面と目の高さを合わせる
④尿量が少なくて、メモリに達してない場合
バックの斜め横にある「少量用メモリ」で測定する
2:足につけるタイプの採尿バックは、
□バックにメモリがついている場合、
・1-①と同じように測定する
□バックにメモリがない場合、
・尿瓶に空けて、尿瓶のメモリで測定する
■紙おむつ計測時のポイント
□利用者さんの使用している紙おむつの使用前の重さを測定する
□使用済みのおむつを測定し、尿量を計算する
使用後の重さー使用前の重さ=今回の排泄量(g)
※尿の比重1.015~1.025g/mlであるため、100g≒100mlと換算する
参考にしてみてください。
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