今回は、ヘルパーができる医行為でない行為⑩坐薬について書いていきたいと思います。
ヘルパーは、座薬の介助ができるのかな?
座薬の介助時の注意点はあるのかしら?
そのような疑問にお答えします!!
参考書籍
・おさえておきたい介護スタッフができる医療行為 イラスト図解 (介護スキルアップグレードシリーズ) [ 黒坂眞理子 ]
・介護職にできる「医行為でない行為」ビジュアルガイド 爪切りはOK?浣腸はNG? / 安全で正しい手順がイラストでまるわかり! メディカル介護シリーズ / 渡辺裕美 【本】
訪問介護のヘルパーなら最低限押さえておきたい必読書4冊!!
①のほほん解剖生理学 [ 玉先生 ]
・体の仕組みについて、漫画で分かりやすい!!
②介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・イラストで解説されており、医行為でない行為が判別できるようになる!!
③ユマニチュード入門 [ 本田美和子 ]
・認知症の方を含めた介護の基本中の基本が学べる!!
④認知症世界の歩き方 [ 筧 裕介 ]
・認知症の方の世界の見え方を理解し、現場で生かせること間違いない良書!!
準備
□坐薬
・使用期限を確認する。
・冷たい場合は少しの間、手で持つなどして、常温に戻す。
□潤滑油:オリーブオイル・コールドクリーム(水で濡らしても良い)等
□使い捨て手袋・ティッシュペーパー
手順
①手を洗う。
②利用者の姿勢。
・トイレ・・・座位:お尻側から、肛門が確実に見えるように前方に座ってもらう。
・ベット・・・側臥位(左右どちらでも良い)で膝を抱える。または上の膝をより深く曲げる。
③坐薬に潤滑油をつける。
・潤滑油がなければ、水で濡らし表面を少し溶かす方法もある。
④口で呼吸をしてもらうように声をかける。
⑤肛門から3~4㎝くらい奥まで、坐薬を挿入する。
・人差し指第2関節まで。
⑥肛門部を押すように30秒ほどティッシュなどで押さえる。
⑦30分くらい肛門にティッシュをはさんでおく。
豆知識
□口で呼吸すると腹部や肛門部の緊張が緩み、坐薬挿入が楽になる。
⇒口で呼吸をする理由
□直腸から薬が吸収されるまでに20~30分ほどかかる。
・冷たい坐薬は吸収時間が遅くなる⇒常温に戻す理由
□挿入後、すぐに出てしまった場合。
・挿入後すぐで、坐薬の形がしっかりある場合は、すぐに再挿入する。
・20~30分経過前に出てしまった場合は、医療職に連絡し指示を仰ぐ。(薬の種類によって、再挿入が危険なものがある)
□坐薬の種類・・・痔治療薬、下剤、解熱剤、鎮痛剤等、多種類ある。
・ヘルパーは何の坐薬を介助しているのか知っておく必要がある。
※麻薬の場合は取り扱い注意※
使用量と残薬が、処方した数と一致していることを確認する必要がある。(麻薬の管理は、看護師が行う)
最後に
座薬の挿入は、ヘルパーもすることができます。
あまり依頼頻度は高くないですが、いざ依頼されたときのために、基本を理解しておく必要があります。
基本的な知識があれば、座薬の挿入は難しくありません。
参考になれば幸いです。
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