ヘルパーができる医行為でない行為④内服薬

医行為ではない行為
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今回は、ヘルパーができる医行為でない行為④内服薬について書いていきたいと思います。

介護太郎
介護太郎

食事がとれなかったときに内服してもらって大丈夫なのかな?

介護花子
介護花子

「食間に内服」っていつ内服すればよいの?

走る介護福祉士
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そのような疑問にお答えします!!

参考書籍
介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
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走る介護福祉士
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②介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
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③ユマニチュード入門 [ 本田美和子 ]
・認知症の方を含めた介護の基本中の基本が学べる!!

準備

□内服薬

・薬袋の表に書いてある、内服方法と薬の内容を照らし合わせて、その時に飲む内服薬を準備する。

・一包化されている場合は、一包化されているものを準備する。

一包化:複数の薬を一つの袋にまとめること

・高齢者は、何種類もの薬を飲んでいることが多く、どれを飲むか忘れてしまうことがあるので、それを防ぐことができる。
・服薬カレンダーや薬管理箱を使用して服薬忘れを防ぐこともある。
・薬の一包化には、一包化する日数に合わせて、料金が発生する。

□白湯または水

・150~200mlは摂れるようにする。

必要時、オブラートやトロミ製剤。

手順

①手を洗う。

②利用者と一緒に、薬袋に書かれている名前を確認。
・一包化の薬の場合は、該当する日の時間帯の薬を薬袋もしくは服薬カレンダーから取り出す。

③薬袋から薬を取り出し、利用者と一緒に薬袋に書いてある飲み方を確認する。

④薬を飲んでもらう。

⑤口の中に残っていないことを確認する。
・誤嚥がないことを確認する

※高齢者が服薬をうまくできない理由※

固形物(錠剤やカプセル)と液体(水や白湯など)を一緒に飲み込むことはとても難しい行為。
高齢になると嚥下機能に関する咽頭収縮筋といった喉の筋肉や物を喉に送り込む舌の動きが低下するため、薬を飲みこむことが難しくなる。

嚥下のメカニズム

⑥後片付け

用法別の服薬例(食前・食直後・食間・就寝前・6~8時間毎)

食前:食事直前から食事30分前の空腹時

・薬の効果を上げるため、胃酸の影響を避けたい。
・食事による血糖上昇前に、身体に吸収させたい。
・食事摂取促進(食欲増進、嘔気止め、消化促進剤)。
・ホルモン剤など。

食直後:食事終了後~30分後

・薬の服薬し忘れを予防する。(この理由が多い)
・薬自体が胃粘膜を荒らすような場合。(鎮痛剤)

食間:食後2時間くらい

・食事の影響を受けないようにしたい。(漢方薬に多い)

就寝前:就寝30~60分前

・夜間の効果を狙いたい。(睡眠薬)
・翌朝に効果が出るようにしたい。(下剤)

6~8時間毎:決められた時間(胃を荒らすものは何か食べてから飲む)

・血液中の薬の濃度を一定に保ちたい。(抗生物質、鎮痛剤)

食事をしなかった場合、処方されている薬が飲みずらい場合の対応方法

食事をしなかった場合

・食事から影響を受けない場合は、服薬時間通りに内服する。
・食事の影響を受けるものは、服薬を抜いて良いものと、少しでも何かを食べて必ず内服する必要がある薬などがあるので、あらかじめ、薬剤師や看護師に確認する必要がある。

処方されている薬が飲みずらい場合

【1】錠剤が大きいので飲み込めない。
【2】カプセルを水で流し込もうとすると浮いてしまって飲み込めない。
【3】粉薬が苦くて飲み込めない。
ヘルパーが自己判断で、薬を割ったり、砕いたりして形状を変えることは絶対に避けましょう!!

薬は、
①砕いたり中身を出したりするなど形状を変えても問題がないもの。
②錠剤から粉薬や液体状の薬に変えるなど、違う形状に変更できるもの。
③決められた形状のものしかなく、変更できないもの。

の3つのタイプに大きく分けることができます。

<<対処法>>

【1】割って飲むことが可能か確認する。できない場合は、錠剤自体を変えることが可能か検討する。
【2】下を向いて飲んでもらうなど、服薬時の姿勢を変えてみる。
【3】嚥下補助ゼリーやオブラートなどの使用を検討する。

へるぱる2019・3・4月号から引用

豆知識

□服薬には白湯が良い理由

・白湯とは、水道水を沸騰させ、40℃位に冷ましたもの。
・水が胃袋に入ると、それを体温程度に温める余計な働きが必要。

◎体に負担を掛けずに速やかに薬を吸収させるには??
⇒人肌程度に温まっている液体で飲むと、胃に負担が掛からず、効率よく吸収される

◎薬には「相性の悪い」液体がある。
⇒服薬時、癖がなくどの薬とも相性の良い「一般水」が良い。

【相性の悪い例】

・血圧の薬:グレープフルーツジュース

・抗生物質:牛乳

・精神薬:アルコール

・多くの薬:硬水(海外産のミネラルウォーター)

以上の理由から
「白湯」が理想となります。

最後に


施設であれば、内服を飲み忘れることはあまりないと思いますが、訪問介護では利用者が内服を忘れてしまうことは時々あります。
あらかじめ、内服を忘れてしまった時のために、指定の時間に内服ができなかった場合の対応方法を確認しておくとよいかと思います。
また、ヘルパーの自己判断で薬を砕いたりせずに、専門職につなぐ必要があります。

現場のヘルパーとして大事なことは、
しっかり内服できているか?
薬が飲みずらくなってきていないか?

利用者の状態を観察し、変化があれば、サ責➡ケアマネージャー➡専門職の流れで連携していく必要があります。

そのため、現場のヘルパーの気づきがとても大事になります。

参考になれば幸いです。



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