今回は、ヘルパーができる医行為でない行為⑥パルスオキシメーターの装着について書いていきたいと思います。
パルスオキシメーターって何?
パルスオキシメーターの正しい使用方法はあるのかしら?
そのような疑問にお答えします!!
参考書籍
・介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・介護職にできる「医行為でない行為」ビジュアルガイド 爪切りはOK?浣腸はNG? / 安全で正しい手順がイラストでまるわかり! メディカル介護シリーズ / 渡辺裕美 【本】
訪問介護のヘルパーなら最低限押さえておきたい必読書4冊!!
①のほほん解剖生理学 [ 玉先生 ]
・体の仕組みについて、漫画で分かりやすい!!
②介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・イラストで解説されており、医行為でない行為が判別できるようになる!!
③ユマニチュード入門 [ 本田美和子 ]
・認知症の方を含めた介護の基本中の基本が学べる!!
④認知症世界の歩き方 [ 筧 裕介 ]
・認知症の方の世界の見え方を理解し、現場で生かせること間違いない良書!!
準備
□パルスオキシメーター
・電源を押し、可動の状態か点検する。
□測定結果を記録するもの
手順
≪通常の定期測定の場合≫
①利用者に呼吸の苦しくない安定した姿勢になってもらう。
・定期的に測定している方は、いつもと同じ姿勢をとってもらう。
②測定する指先を確認する。
・指先が冷えていたら、グーパー運動、または少し温めてから測る。
③指をプローブの奥までしっかり入れる。
④モニターに出た数値を確認。(酸素飽和度、脈拍)
⑤測定結果を記録する。(単位は%)
豆知識
□何を測っているか?=動脈血の酸素飽和度(SPO2)
※S=飽和度 P=皮膚を通して O2=酸素
※SPO2値と体組織との関係※
100~95%⇒正常値
95~80%⇒頻脈、動悸、失見当識
80~50%⇒チアノーゼ出現
50~25%⇒組織障害
25~0%⇒昏睡、心肺停止
□指先を確認する理由
・指に赤外線を通して測定をする。
・冷え性で指先が冷えている場合は、血行が悪いため、正しい数値が出ない。
※急変時の指先冷感とは違うので注意!!
□ 動脈血の酸素飽和度でわかること
・ 全身への酸素の行き渡りが足りているか?
・ 肺の酸吸収力があるか?
・肺機能の悪化
・貧血の可能性
・心肺機能の悪化
最後に
パルスオキシメーターの装着は、ヘルパーでもできます。
ただし、出た数値に対する判断をすることはできません。
血圧の値も同様で、医療職しか数値の判断をすることができません。
パルスオキシメーターを装着することで、何を調べているか?
その数値からどのような症状がでるのか?
基本をしっかり押さえて、明日からの業務に役立ててください。
参考になれば幸いです。
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