今回は、訪問介護のヘルパーは、専門的な知識が必要なリハビリやマッサージをできるか否か?について書いていきたいと思います。
「リハビリやマッサージは専門職しかできないのでは?」
「専門職の指示を受けてやるなら大丈夫じゃない?」
このような疑問を解決します!!
訪問介護のヘルパーなら最低限押さえておきたい必読書4冊!!
①のほほん解剖生理学 [ 玉先生 ]
・体の仕組みについて、漫画で分かりやすい!!
②介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・イラストで解説されており、医行為でない行為が判別できるようになる!!
③ユマニチュード入門 [ 本田美和子 ]
・認知症の方を含めた介護の基本中の基本が学べる!!
④認知症世界の歩き方 [ 筧 裕介 ]
・認知症の方の世界の見え方を理解し、現場で生かせること間違いない良書!!
Q&A
Q:利用者からリハビリを手伝って欲しい!とのお話しがありました。
ヘルパーが手伝っても良いのでしょうか?
A:リハビリの「お手伝い(補助)」という形であれば可能です。
担当のリハビリの専門職から、リハビリの方法、注意点などを聞き、指導を受けた上で行う必要があります。
解説
リハビリは、医行為ですので、医師の指示でPT(理学療法士)等が行うものです。
よって、ヘルパーが行うことはできません。
リハビリは、毎日行うことで効果が上がるものですが、PT等の専門職が、毎日、関わるのは現実的に困難です。
その為、PT等が用意したリハビリメニューに沿って、ヘルパーがリハビリの「お手伝い(補助)」をするという形で実施することになります。
ちなみに、マッサージも医行為なので、ヘルパーは行うことはできません。
ヘルパーができるのは、ほぐす(さする)程度です。
サービス記録や経過記録に「リハビリ」「マッサージ」と記入しないように注意してください。
行政の監査で指摘を受ける場合があります。
「リハビリのお手伝い」「体をさすりました」と書くようにするのが良いでしょう。
まとめ
ヘルパーは、リハビリはできませんが、リハビリのお手伝いはできます。
その際、PT等の専門職からリハビリの方法、注意点を確認する必要があります。
また、本格的なリハビリでなくても、生活リハビリという考え方もあります。
簡単に言うと、日々の生活の支援の中で、1歩でも、1回でも自分で動いてもらうことで、何よりも高いリハビリ効果を得ることができるという考え方です。
時間に追われて利用者が自分でできることをやってしまってはいませんか??
時間をみつけて1歩でも1回でも多く、利用者が自分でできるように援助していくのも、ヘルパーの仕事でもあり、ヘルパーの腕の見せ所でもあります。
参考になれば幸いです。
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