今回は、ヘルパーができる医行為でない行為⑤血圧測定について書いていきたいと思います。
手首用の血圧計の使い方が、いまいちわからないから教えて欲しい
麻痺がある場合は、どちらの腕で血圧を測定すれば良いのかな?
そのような疑問にお答えします!!
参考書籍
・介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・介護職にできる「医行為でない行為」ビジュアルガイド 爪切りはOK?浣腸はNG? 安全で正しい手順がイラストでまるわかり!
訪問介護のヘルパーなら最低限押さえておきたい必読書3冊!!
①のほほん解剖生理学 [ 玉先生 ]
・体の仕組みについて、漫画で分かりやすい!!
②介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・イラストで解説されており、医行為でない行為が判別できるようになる!!
③ユマニチュード入門 [ 本田美和子 ]
・認知症の方を含めた介護の基本中の基本が学べる!!
準備
□電子血圧計
・電源を押し、電池残量やマンシェットの状態などを点検する。
※マンシェット:腕に巻く細長い布。下記写真参照。
□測定結果を記録するもの
手順
①安定した姿勢になってもらう。
座位または仰臥位で測定する。
側臥位は不可。(正しい測定値が出ないため)
②マンシェットを腕に巻く。
③電源を入れ、血圧を測定する。
【上腕用】
・利用者の心臓の位置とほぼ同じ高さにマンシェットを巻く。
・ひじがかからない位置(肘より2~3㎝上)。
・拍動をキャッチするセンサーがひじの内側にあること。
・薄い衣類であれば、その上から測定する。(衣類を上げて、腕を締め付けないこと)
・マンシェットは、指2本程度入る緩さで巻く。
【手首用】
・機器の向きの注意する。
(わからない場合は、マンシェット部分に正しい位置、向きがイラストで書いてあるので、それを確認する)
・心臓の高さに手首を上げ、他方の手で固定する。
血圧は、心臓に近い左腕で測定する。
麻痺がある方の場合は、健側で測定する。
透析をしている方の場合は、シャントがない腕で測定する。
※シャント:静脈を動脈に縫い合わせたもの。そこに針を刺し、透析を行う。
豆知識
□測定時の条件
◎食事前、薬内服前、入浴前が望ましい
◎排泄後や身体を動かした後は、呼吸を整えてから測定する。
(深呼吸を2~3回、或いは、呼吸を整えてから測定する)
◎毎日測定する場合は、時間や体位など測定条件を一定にする。
□血圧は個々により日内変動がある
⇒高い時間と低い時間を知っておく。
・測定時間の設定は医療者と決める。
□高齢者の正常値140~90mmHg
□電子血圧計は計算式で血圧の予定値を出すもの。できるだけ上腕用を使用する
測定値の経過を見る場合は、同じ機種で測る。
参考にしてみてください。
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