今回は、ヘルパーができる医行為でない行為⑮ストマ装具の管理について書いていきたいと思います。
ヘルパーはどこまでストマに関することができるのかな?
ストマのパウチの交換は医行為なの?
そのような疑問にお答えします!!
参考書籍
・イラストでわかる医行為でない行為ハンドブック/服部万里子【1000円以上送料無料】
・介護職にできる「医行為でない行為」ビジュアルガイド 爪切りはOK?浣腸はNG? / 安全で正しい手順がイラストでまるわかり! メディカル介護シリーズ / 渡辺裕美 【本】
訪問介護のヘルパーなら最低限押さえておきたい必読書4冊!!
①のほほん解剖生理学 [ 玉先生 ]
・体の仕組みについて、漫画で分かりやすい!!
②介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・イラストで解説されており、医行為でない行為が判別できるようになる!!
③ユマニチュード入門 [ 本田美和子 ]
・認知症の方を含めた介護の基本中の基本が学べる!!
④認知症世界の歩き方 [ 筧 裕介 ]
・認知症の方の世界の見え方を理解し、現場で生かせること間違いない良書!!
準備
□便を受けるごみ袋等
□ティッシュペーパー(トイレットペーパー)、新聞紙等
□処置用タオルや紙おむつ等
□使い捨て手袋
手順
①安定した姿勢になってもらい、使い捨て手袋をつける。
②周囲が汚れないようにパウチの下に処置用のタオル等を敷く。
③クリップを外し、パウチ口を開く。
④パウチ口を折り返し、便を受けるためのごみ袋等に便・ガスを排出する。
⑤先端に付着した便は、湿ったガーゼ等で拭いた後、ティッシュペーパー等の乾いたもので再度拭く。
⑥パウチの口を数回折り曲げ、クリップをつけ、口を閉じる。
・パウチ内の空気はなるべく少なくする。
⑦排出した便は、トイレに流す。
⑧物品を片付け、手を洗う。
豆知識
□パック内を定期的に点検し、パック内1/3程溜まったら、処理するようにする。
多量に溜まっていると、便の重みでパックが剥がれやすくなる。
漏れ出した便の刺激により、皮膚炎になりやすい
□ストマは痛みを感じる神経がないため、触っても痛みはない。
□粘膜は常に粘液や腸液が分泌されて、湿った状態になっている。
【ストマの基礎知識】
ストマとは「口」という意味。
【種類】
□人口肛門(便が出る)
・コロストミー(大腸で作られている)
⇒比較的形のある便が出る(左側に作られている場合)。
・イレオストミー(小腸で作られている)
⇒粥上の便が出る(右側に作られている場合)。
□人口膀胱(尿が出る)
・ウロストミー(尿管で作られている)
※ウロストミー内の排液を行う場合、感染の可能性への配慮(排水口の消毒)が必要。
・回腸導管(腸で作られている)
・腎瘻(腎臓から直接採尿する)
□瘻孔(ろうこう)・・・上記以外
【パウチ・ディスク交換の手順の理解】
(肌に接着したパウチの取り替えは、医療行為)
利用者の交換する手順を理解し、必要物品の準備や体位の保持、片付けの手伝いをしましょう!!
①新しい装具・ストマ周囲の保清物品・使用済み装具を入れるごみ袋などを準備する。
②貼っている装具を静かに剥す。
③ストマ周囲の皮膚を洗い、良く乾かす。
④新しい装具を貼る。
【交換のタイミング】・・・使用している装具によって3日から7日。
【装具の廃棄】・・・ビニール扱いで処理。装具内の排泄物はトイレに流し、空気を抜いて廃棄。
【必要な配慮】・・・ストマ装着による利用者のストレスへの配慮や声掛けを意識。
参考になれば幸いです。
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