今回は、訪問介護に必要なスキル(生活援助)を身に付けるのは簡単なのか??について書いていきたいと思います。
生活援助のスキルは、身体介護と比べると、身に付けるのは簡単そうだけど、どうなのかな?
その家のやり方に合わせて支援すれば、トラブルは防げるのかしら?
そのような疑問にお答えします!!
訪問介護のヘルパーなら最低限押さえておきたい必読書3冊!!
①のほほん解剖生理学 [ 玉先生 ]
・体の仕組みについて、漫画で分かりやすい!!
②介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・イラストで解説されており、医行為でない行為が判別できるようになる!!
③ユマニチュード入門 [ 本田美和子 ]
・認知症の方を含めた介護の基本中の基本が学べる!!
生活援助とは?
日常生活を営むのに必要な家事全般(掃除、洗濯、買い物、調理等)を行うことを言います。
家族同居の場合は、ヘルパーは、生活援助のケアを行う事ができません。
なぜなら、介護保険では、同居する家族がいる場合は、家事は家族がするのが妥当と考えらているからです。
これには例外があり、同居家族が障害を持っていて、家事ができない等の理由があれば、生活援助のケアをすることができます。
生活援助の技術を身に付けるには?
【1】自宅で積極的に家事をする
女性は、自宅で家事をされている方が多いので、生活援助のケアの基礎がある場合が多く、身体介護と違って、比較的スムーズに生活援助のケアに入ることができます。
男性でも家事をされている方もいると思いますが、女性と比べると家事を多くやっている方はまだまだ少ないと思います。
男性は、積極的に家事を行って、慣れてください。
習うより慣れろです。
慣れた上で、本などで、料理や掃除等の基礎を学んでください。
基礎をみっちり叩き込むことで、応用が効くようになります。
【2】その家の流儀に合わせる
その家の流儀に合わせることは、かなり大切なことです。
これを守らないと「ヘルパーを交代してほしい」とクレームが来ることもあります。
家事に自信がある女性のヘルパーに多いのですが、調理の際、この料理に使用する調味料は、これとこれを使うのが普通だからと、利用者に確認せずに味付けをしてしまうと、トラブルの元になります。
その家の流儀に合わせた味付けが必要になります。
また、利用者に味見をしてもらった方が、良いでしょう。
掃除でも、この場所にはこの掃除道具で掃除するといった決まりを持っている利用者が多いので、それに合わせて掃除をする必要があります。
ヘルパー自身が、自分の家では「こうやっているから、こうする」と先入観を持たずに、使用する掃除道具と、掃除する場所を毎回確認することで、トラブルを未然に防ぐことができます。
家事があまり得意でない男性ヘルパーの方が、家事に関する基礎知識が少ない傾向が多いので、利用者さん宅の流儀に合わせて、上手に立ち回れる場合があります。
【3】与えられた環境で工夫して行う
与えられた環境で工夫して行うことも大切です。
利用者宅では、十分に物品が揃っている環境が珍しいくらいです。
もちろん、最低限必要な物品を購入してもらう必要はあります。
最低限あるもので、生活援助のケアをしなければならないので、応用力が試されます。
また、ヘルパー自身がケアをしやすいように、勝手に物の位置を変えるのは、厳禁です。
利用者によりますが、物の位置をしっかり決めている方もいます。
自分の家ではないので、人の家の物の位置を勝手に動かすと、クレームがくる原因となります。
最後に
身体介護と比べると、生活援助は、日常生活に直結しているので、ケアを行うハードルは低めです。
低めだからこそ、自分が家でやっている方法で、利用者宅でもやってしまいがちになります。
特に、年配のヘルパーが自分のやり方に固執してしまう傾向が強いです。
あくまでも、利用者が今までやっていた方法で、利用者の分身としてケアをするので、ヘルパー自身のやり方でやるのは間違っています。
プロとして、お金をいただいて、仕事をするので、黒子に徹するべきなのです。
基礎的な技術を元に、その家その家の流儀に合わせて、あるものを最大限に活用して生活援助のケアをする。
そうすることで、「あのヘルパーさんに来てほしい」「ヘルパーさんがいるから住み慣れた自宅で生活できる」と信頼してもらえるようになると思います。
参考になれば幸いです。
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