今回は、自立した夫と二人暮らしの妻(要介護者)の掃除支援は誰がやるべきか?について書いていきたいと思います。
同居家族がいるのに、ヘルパーは家事全般の支援はできるの?
今まで家事をしてこなかった夫に家事をお願いするのはどうなのかしら?
そのような疑問にお答えします!!
参考書籍
・へるぱる 2020年 5・6月 (別冊家庭画報) [ 世界文化社 ]
訪問介護のヘルパーなら最低限押さえておきたい必読書3冊!!
①のほほん解剖生理学 [ 玉先生 ]
・体の仕組みについて、漫画で分かりやすい!!
②介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・イラストで解説されており、医行為でない行為が判別できるようになる!!
③ユマニチュード入門 [ 本田美和子 ]
・認知症の方を含めた介護の基本中の基本が学べる!!
Q&A
Q:要介護2の利用者で、自立した夫と2人暮らしをしています。
利用者は麻痺があり、掃除をすることができません。
夫は今まで全く家事全般をしたことがなく、持病の腰痛が悪化しています。
この場合、ヘルパーが掃除の支援をしても良いのでしょうか?
A: 現在の夫の状況を考えると、場合によっては可能です。
同居家族による家事が困難な場合は、生活援助が認めらています。
いくつかの条件が必要となりますが、今回のケースでは認められる可能性は高いです。
解説
今回の場合は、要介護者である妻は麻痺のため、掃除をすることができませんので、支援が必要です。
そうなると掃除を行う優先順位は、夫となりますが、今まで家事をしたことがない上に、持病の腰痛が悪化しています。
一応、夫に掃除の依頼をしつつ、難しい場合は第3者による支援を検討します。
その際、別居の家族や近隣の人による援助が考えられますが、別居の家族は遠方に住んでおり、近隣の人は挨拶をする程度の関係なので、お願いすることができません。
そうなると、最終手段として訪問介護の導入が検討されます。
もちろん、掃除支援の範囲は、妻が使用している居室に限定されます。
まとめ
同居の家族がいても、一定の条件を満たせば、家事支援のサービスを提供することはできます。
基本的な考えとして、家事支援を行う優先順位は
同居家族➡別居の家族や隣人➡訪問介護の順となります。
できるできないの判断があいまいでわかりにくい場合は、念のため、役所に確認したほうが良いでしょう。
しっかりルールを守り、サービスを提供していきましょう。
参考にしてみてください。
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