今回は、ヘルパーができる医行為でない行為⑧軽微な傷の手当について書いていきたいと思います。
そもそもヘルパーは傷の手当てをしても良いのかな?
正しい傷の手当の仕方はあるのかしら?
そのような疑問にお答えします!!
参考書籍
・介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・介護職にできる「医行為でない行為」ビジュアルガイド 爪切りはOK?浣腸はNG? / 安全で正しい手順がイラストでまるわかり! メディカル介護シリーズ / 渡辺裕美 【本】
訪問介護のヘルパーなら最低限押さえておきたい必読書4冊!!
①のほほん解剖生理学 [ 玉先生 ]
・体の仕組みについて、漫画で分かりやすい!!
②介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・イラストで解説されており、医行為でない行為が判別できるようになる!!
③ユマニチュード入門 [ 本田美和子 ]
・認知症の方を含めた介護の基本中の基本が学べる!!
④認知症世界の歩き方 [ 筧 裕介 ]
・認知症の方の世界の見え方を理解し、現場で生かせること間違いない良書!!
準備
□タオル
□ガーゼ
□テープ
□消毒液(必要時)
手順
擦り傷・切り傷の場合
①利用者の様子・傷の様子を確認。(長さ・深さ・出血の有無・気分など)
②流水で傷口を洗う。(必要時消毒する)
③清潔なガーゼで軽く押さえ、水分を拭き取る。
④出血がある場合、2~3分圧迫し、止血する。
⑤清潔なガーゼなどで保護する。
火傷の場合
①患部から少しずれた位置から、流水で痛みが無くなるまで流す。(10~15分程度)
または洗面器に水を張り、患部を冷やす。
②利用者の様子・火傷の確認。(受傷範囲・痛みの有無・水泡の有無・気分など)
③冷たいタオルや保冷剤などで徐々に冷やす。(保冷剤は直接皮膚に当てない)
④痛みが無くなったら、清潔なガーゼなどで保護する。(水泡は無理に潰さない)
火傷の場所、大きさ、色、利用者の痛みや様子、水泡の有無、実施した手当などを報告し、受診の必要性を相談する。
豆知識
□軽微な傷の手当の場合、表皮は2~3日で自然に治る。
なかなか治りにくかったり、患部に膨張、疼痛、発赤、局所熱感(炎症症状)があったら受診する。
□表皮が治っても深部組織は修復中であるため、1週間程度は丁寧に扱う。
最後に
ヘルパーは傷の手当てをすることはできますが、あくまで軽い傷の範囲内での処置が原則となります。
皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の順(上記イラスト参照)で構成されていますが、表皮部分での処置をするのがヘルパーの役割だと考えておけば良いと思います。
それ以上の傷であれば、早急に専門職と連携する必要があります。
参考になれば幸いです。
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