今回は、ヘルパーができる医行為でない行為⑨耳垢の除去について書いていきたいと思います。
耳の基本的な構造はどうなっているのだろう?
耳垢の除去のコツはあるのかしら?
そのような疑問にお答えします!!
訪問介護のヘルパーなら最低限押さえておきたい必読書3冊!!
①のほほん解剖生理学 [ 玉先生 ]
・体の仕組みについて、漫画で分かりやすい!!
②介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・イラストで解説されており、医行為でない行為が判別できるようになる!!
③ユマニチュード入門 [ 本田美和子 ]
・認知症の方を含めた介護の基本中の基本が学べる!!
準備
□綿棒・耳かき
□ティッシュ
□照明
手順
①見やすいように照明を調整する。
②利用者の耳口が良く見える位置で、安定した姿勢をとってもらう。
③光を当て、耳の中を観察する。
・耳介を後上方に引っ張ると中が見えやすい。
④入口から1㎝程度の見える範囲の耳垢をかき出す。
・無理して取ろうとすると、中に押し込んでしまう場合がある。
豆知識
□外耳道の皮膚は傷つきやすい(0.2㎜)。
無理な耳掃除で傷つき、外耳道炎を起こしやすい。
※皮膚の厚さ0.4~1.4㎜
外耳道の皮膚は新陳代謝を繰り返し、ごみや耳垢を外に向かって出しているので頻繁な耳掃除は必要ないが、利用者の習慣を参考にする。
□かさかさの場合・・・入浴後、ベビーオイルで綿棒を湿らせて行う。
□痛みや出血、耳垂れや臭いがする場合は、医療職に報告する。
最後に
耳垢の除去は、あまり依頼される機会はないかと思いますが、最低限の耳の構造に関する知識と耳垢を除去する方法を知っておくことが大事です。
頻繁に耳垢の除去をする必要はなく、数か月に1度の頻度で十分でしょう。
外耳道の皮膚の厚さは薄く、傷つきやすいので、頻繁に耳垢の除去をして、傷つけてしまっては元も子もありません。
いざ依頼されたときに慌てないために、日頃から備えておきましょう。
参考になれば幸いです。
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