今回は、医行為でない行為⑫市販のグリセリン浣腸について書いていきたいと思います。
グリセリンの浣腸はヘルパーが介助しても大丈夫なの?
正しいやり方はあるのかしら?
そのような疑問にお答えします!!
参考書籍
・介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・介護職にできる「医行為でない行為」ビジュアルガイド 爪切りはOK?浣腸はNG? / 安全で正しい手順がイラストでまるわかり! メディカル介護シリーズ / 渡辺裕美 【本】
訪問介護のヘルパーなら最低限押さえておきたい必読書4冊!!
①のほほん解剖生理学 [ 玉先生 ]
・体の仕組みについて、漫画で分かりやすい!!
②介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・イラストで解説されており、医行為でない行為が判別できるようになる!!
③ユマニチュード入門 [ 本田美和子 ]
・認知症の方を含めた介護の基本中の基本が学べる!!
④認知症世界の歩き方 [ 筧 裕介 ]
・認知症の方の世界の見え方を理解し、現場で生かせること間違いない良書!!
準備
□市販の浣腸液(人肌に温める)30~40ml
□潤滑油(オリーブオイル・ワセリンなど)
□トイレットペーパー
□使い捨て手袋
手順
①利用者の体調を確認し、物品を準備する。
②実施場所へ利用者を誘導する。
③使い捨て手袋をつける。
④下着を外し、事前に肛門の位置を確認する。
【ベット上で実施する場合】
・お尻の下に紙おむつを敷き、ベット等を汚さないようにする。
【トイレで実施する場合】
・下着を外し、便座の前半分にかけていただき、やや前かがみになってもらう。
・トイレ(Pトイレ)への動線を確保する。
⑤潤滑油を浣腸の先端につけ、お尻を上げ、ゆっくりと肛門に挿入する。
・潤滑油を準備できない場合は、浣腸液を少量、浣腸の先端に塗る。
・利用者に口呼吸、またはアーと低い声を出してもらう。
⑥浣腸液をゆっくり注入したら、浣腸を肛門から抜く。
⑦トイレットペーパーで肛門を押さえ、できるだけ我慢してもらう。
⑧排泄後の身支度を整え、物品を片付ける。
豆知識
□血圧が高い場合、痔出血している場合は、実施前に医療者へ相談する。
□食事、水分、運動、環境を整え、規則正しい生活で便秘予防を心がける。
□浣腸挿入前に、必ず、肛門の様子を眼で確認する。(痔ろう・出血・脱肛の有無等)
参考になれば幸いです。
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