今回は、「血圧高いですね」と、数値に関する判断をヘルパーがしても良いのか?について書いていきたいと思います。
そもそもヘルパーは血圧を測定できるのかな?
ヘルパーは医療職じゃないから、血圧の数値に関する判断はできないのでは??
そのような疑問にお答えします!!
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Q&A
Q:ヘルパーは、利用者の体調確認をするために、血圧を測ることはできるのでしょうか?
A:自動血圧測定器で測ることは認められています。
しかし、血圧の数値を判断することは認められていません。
解説
入浴前の体調確認等で血圧を測ることは、医政発第0726005号の厚生労働省医政局長通知が示した、ヘルパーが対応可能な医行為の中に「自動血圧測定器による血圧測定」があり、認められています。
ただし、手動の水銀式血圧測定器は使用できません。
血圧を測ることはできますが、血圧の数値の判断はできません。
数値の判断ができるのは、医療職のみです。
対応方法としては、あらかじめ医師に、「この数値以上の血圧の値が出たら、入浴はできない」と指示をもらうのが良いでしょう。
体温測定も同様です。
正しい血圧の測定方法について知りたい方➡こちら
ヘルパーができる医行為でない行為について詳しく知りたい方➡こちら
まとめ
ついやってしまいがちな血圧測定の数値に対して「高い」「低い」のヘルパーによる自己判断。
つい言ってしまう、言いたくなる気持ちはとてもわかりますが、我慢しましょう。
ヘルパーは、血圧を測定することはできますが、数値の判断はできませんし、してはいけません。
血圧の数値の判断ができるのは、医療職のみです。
ルールを守ってサービスを提供しましょう!!
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