今回は、ヘルパーができる医行為でない行為⑬鼻腔薬について書いていきたいと思います。
鼻腔薬の正しい介助の仕方はあるの?
鼻腔薬の介助の時の注意点はあるのかしら?
そのような疑問にお答えします!!
参考書籍
・介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・介護職にできる「医行為でない行為」ビジュアルガイド 爪切りはOK?浣腸はNG? 安全で正しい手順がイラストでまるわかり!/渡辺裕美/藤澤雅子/秋山恵美子【合計3000円以上で送料無料】
訪問介護のヘルパーなら最低限押さえておきたい必読書3冊!!
①のほほん解剖生理学 [ 玉先生 ]
・体の仕組みについて、漫画で分かりやすい!!
②介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・イラストで解説されており、医行為でない行為が判別できるようになる!!
③ユマニチュード入門 [ 本田美和子 ]
・認知症の方を含めた介護の基本中の基本が学べる!!
準備
□噴霧薬
・容器にはいったもの・・・薬剤名・使用期限を確認する。
□コットンまたはティッシュペーパー
手順
①手を洗う。
②利用者に安定した姿勢になってもらう。
③軽く鼻をかんでもらう。
④指示にある量を噴霧する。
・首を前かがみにし、噴霧薬をまっすぐに立てて噴霧するか、首はそのままで、薬のボトルを斜めに入れる場合もある。
・他方の鼻腔を指で押さえる。
⑤薬がいきわたるよう
・少しの間、首を後方に傾ける。
・鼻で静かに呼吸してもらう。
⑥噴霧器の先や周囲をきれいにぬぐい、蓋をする。
豆知識
□1回の噴霧・・・約0.08ml~0.1ml
□噴霧後に液が口の中に回る場合は吐き出す。(飲み込まないこと)
□噴霧時は首の保護・・・高齢者は首の椎間組織の柔軟性がなくなるため、過度の後屈は危険。
□保管は冷暗所・・・細菌の繁殖予防。
□噴霧薬(点鼻)に多い薬
◎鼻炎の薬
Ⅰ:通りを良くする(ハッカ油配合のもの)
Ⅱ:抗炎症作用のあるもの
Ⅲ抗生物質など
◎ホルモン剤
◎尿崩症(尿量が多くなる・・・3,000ml以上)の治療薬など
おまけ
【吸入薬の取り扱いについて】
吸入薬は、気管支喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)による発作予防・治療に用いられる薬。
□吸入薬の種類は2種類。(利用者の吸う力の程度によって使用する)
①ドライパウダー(吸う力がある人向け)・・・そばをすするイメージで、速く、深く吸って軽く息を止める。
②エアゾール(吸う力が弱い人向け)・・・ゆっくり深く吸って、軽く息を止める。
□使用方法
吸入薬は、処方される薬によって、使用方法が異なる。
初めて使う時には、きちんと薬剤提供書を確認し、以下に上げたポイントを利用者と一緒に確認する。
◎使用前の振とう(薬を振ること)の有無
◎初めて使用する前の「空打ち」の有無
◎吸うスピード
◎吸った後の息止めの時間
◎うがい実施の有無など
・吸入薬には使用回数が設定されているため、その使用回数を守る。
・吸入薬を使った後のうがいを習慣づけるようにする。
➡局所的な副作用(口腔カンジダ、咽頭通、声がれ)の予防のため。
□保管方法
予防薬と発作時の薬を間違えないように、しっかり区別して保管する。
特に発作時の吸入薬は、利用者がベットで休む時には、ベットのサイドテーブルにおくなど、すぐに使える場所に置いておく。
参考になれば幸いです。
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