今回は、ヘルパーができる医行為でない行為①点眼について書いていきます。
正しい点眼の仕方はどうやるのかな?
眼軟膏はヘルパーが介助して大丈夫なのかな?
そのような疑問にお答えします!!
※参考書籍
・おさえておきたい介護スタッフができる医療行為 イラスト図解 (介護スキルアップグレードシリーズ) [ 黒坂眞理子 ]
・介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
訪問介護のヘルパーなら最低限押さえておきたい必読書4冊!!
①のほほん解剖生理学 [ 玉先生 ]
・体の仕組みについて、漫画で分かりやすい!!
②介護で使える!「医行為でない行為」がすぐできるイラスト学習帳 [ 服部万里子 ]
・イラストで解説されており、医行為でない行為が判別できるようになる!!
③ユマニチュード入門 [ 本田美和子 ]
・認知症の方を含めた介護の基本中の基本が学べる!!
④認知症世界の歩き方 [ 筧 裕介 ]
・認知症の方の世界の見え方を理解し、現場で生かせること間違いない良書!!
準備
□点眼薬
・使用期限を確認する(キャップ開封後は、1~3ヵ月以内に使用する)。
※記載されている使用期限は、あくまで未開封の状態の使用期限。
・目薬液の状態を確認する(透明な液が混濁していないかなど)。
※混濁していたら、使用を中止し、薬剤師などに相談する。
□コットンまたはティッシュぺーパー
手順
①手を洗う。
②頭が安定した点眼しやすい姿勢になってもらう。
③点眼する眼の周囲をコットン等で清拭し、清潔にする。
・目ヤニがある場合は、コットン等を水に濡らして、まぶたの上にしばらく置き、目ヤニを柔らかくしてから優しくとる。
・瞼の拭き方は、目頭から目尻へ。
④下まぶたを下に軽く引いて、目尻に1滴点眼する(点眼薬の先がまつ毛につかないように注意する)。
⑤まぶたを軽く閉じ、軽く涙点を押さえる(下記、イラスト参照)。
⑥薬が浸透するまで2~3分、静かに眼を閉じたままにする。
・まぶたをパチパチしない (理由は豆知識参照)。
⑦あふれた点眼薬を清潔なティッシュペーパーなどで吸い取る。
⑧2種類以上の点眼薬がある場合は、3~5分おいてから。
※粘度が違う点眼薬が処方されている場合
①サラサラしている点眼薬
②ドロッとしている点眼薬
③眼軟膏
の順に点眼、軟膏塗布する。
※点眼薬のボトルのキャップにごみが入らないようにする。
※処方された点眼薬と市販の目薬は、原則として、同時期に使用しないようにする。
日常的に使用する市販の目薬がある場合は、医師に相談が必要。
豆知識
□通常は、涙は1日1ml程自然に出て、眼の表面を洗い、乾きを予防している。
涙の流れ
涙腺⇒目の表面⇒(瞬きで)涙点に送られ⇒涙のう⇒鼻腔へ排泄
□目薬の1滴の量・・・0.05ml、眼に入る量・・・0.03ml
※1滴以上点眼しても、こぼれる量が増えるだけで効果が増すことはない。
□眼のパチパチは、薬を涙管に送ることになる・・・涙点を押さえる理由。
※涙点を押さえることで、薬を流れにくくし、眼全体に浸透させる。
□保管は、冷暗所(薬によるが、冷蔵庫が無難・・・細菌繁殖の予防)。
※光に当たると変質することがある。遮光するためにも付属の容器袋にしっかり入れる。
□うまく点眼できない時は、点眼補助具を使用する。
※利用者が自分で点眼ができそうな場合、下記写真参照。
最後に
ヘルパーとして、利用者に点眼する機会は多くあると思います。
何よりも大事なのは、点眼をする前に手洗いを行うことです。
目は、感染経路になりやすいので、注意してください。
そのうえで、上記の注意事項を守りながら、点眼の介助を行っていきましょう!!
参考になれば幸いです。
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